キャリア50年の料理家が食べているリアルな3食 たどり着いたのは簡単調理 82歳の村上祥子さん

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糖尿病治療食の開発段階で、電子レンジに着目したのは40年前。油控えめでも短時間でも美味しくできあがる電子レンジ調理に着目し、多くのレシピを開発してきました。ごはんも炊けて、味噌汁、煮物、焼き魚もできる電子レンジはシニアの個食にもうってつけ。まだまだアイデアはつきず、常に新作料理を考えています。

私生活では“よき相棒”として長年私の仕事を見守ってくれていた夫に先立たれて10年。一人暮らしも長くなりました。

今まで病気知らずで元気に過ごしてきましたが、ここ数年、40年前の慢性顎骨骨髄炎の手術後、歯の不具合が長引いて野菜が噛みづらくなったり、仕事場で滑って大腿骨を骨折をしたり、と体のトラブル、アクシデントも経験しました。私自身が「食べ力」の大切さを再認識している日々です。

とはいっても、朝昼晩の3食をいちから料理するのは大変なこと。まわりの知人たちには年を重ねて、食欲も料理を作る気力も減退している人が増えています。

料理を仕事にしている私も、自分の食事としては、実はそんなに凝ったものをつくっているわけではありません。村上祥子式「リアルな1日3食」をご紹介します。

朝ごはんの定番セットと昼ごはんの麺類

朝ごはんは定番セットを決めています。

●玄米・白米ミックスごはん(1:2の割合で合わせて炊き、小分けにして冷凍しておく)

●自家製「1人分冷凍パック」(肉か魚を50グラム+野菜100グラムをフリーザーバッグに入れて冷凍しておく。残った食材で様々な組み合わせを作っておくと便利)を使ってレンチンみそ汁。パックの中身を器に移し、水120mlと液みそ大さじ1を加えて電子レンジで6分加熱。

●納豆、卵、チーズ、漬物などたんぱく質食材や発酵食品を冷蔵庫からだして並べる。

朝ごはんの例
発芽玄米・白米ミックスごはんを中心に、野菜たっぷりの味噌汁、納豆、チーズなど。バランスのとれた組み合わせを定番化しています(写真:『料理家 村上祥子式 食べて生きのびる 食べ力』)

1日の途中である昼ごはんでは、炭水化物の補給を心がけます。麺類が好きです。最近は市販のパスタソースが美味しくて驚きます。カルボナーラ、アラビアータ、和風しょうゆガーリックなど、数種類そろえておき、その日の気分で選びます。

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