結果的に「年収2000万円の夫」見つけた彼女の軌跡 年収を偽って婚活していた男性が秘めていた本心

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子どもに関しては、由紀恵さんは「自然にできたら受け入れるけれどできないほうがいい」というスタンスだという。真人さんのほうは「子どもがいる人生もありかな」と考えているようなので微妙に異なる。

「母親になることで、自分の役割がだんだん変わってしまうことが嫌なんです」

一方で、妻という立場は大いに楽しんでいる。2年前に投資詐欺に遭ってしまった由紀恵さんだが投資好きの性格は変わっていない。真人さんの信用力と資金を使って、自分が目を付けていたアパートを購入。今度の投資は成功し、家賃収入を2人の遊び資金にしているようだ。

「世間体を整えることには興味がないので、結婚式もしていないし結婚指輪も買っていません。友だちからは心配されますが、私たちにとっては晩酌をともにすることのほうが大事です。義母もお酒好きなので歓迎してくれていますし、私の両親とも彼は仲良くしてくれています」

彼女なりの必勝法

自由をこよなく愛し、仕事にも遊びにも妥協なく突き進んでいる由紀恵さん。やや特殊な価値観と行動だが、その婚活スタンスは様々な世代の人の参考になると筆者は思う。

自分が求める異性から求められるように努力し、興味を示してくれた人を中身と相性を重視して慎重に選ぶ。これが由紀恵さんの婚活必勝法だ。多くの男女は自らを省みることなく相手をいきなり選ぼうとして迷路に入ってしまう。ネット婚活だと魅力的な異性のプロフィールがいくらでも見られるので、なおさらこの傾向が強まる。まずは選ばれることが必要なのだ。

年収や学歴などは簡単に変えられないが、身だしなみや言葉遣いは改善することができる。柔らかな外見と中身重視の選考基準を貫いた由紀恵さんと、若々しさとフラットさで彼女の心をつかんだ真人さんを見習いたい。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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