結果的に「年収2000万円の夫」見つけた彼女の軌跡 年収を偽って婚活していた男性が秘めていた本心

✎ 1〜 ✎ 283 ✎ 284 ✎ 285 ✎ 286
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

旅行と赤ちょうちん系飲み歩きをこよなく愛する由紀恵さん。結婚によって自由に使える時間やお金が少なくなることが耐え難かった。仕事は次第に軌道に乗り、38歳のときに独立。会計やITの分野のコンサルタントとして、大手企業の案件にチームメンバーとして入るようになった。現在、年収は3000万円に達している。

「1歳年下のITエンジニアの男性と付き合っていた時期もありました。でも、彼の年収は300万円台で私とあまりに違います。お酒好きではない節約志向の人で、私が好きな海外のビーチリゾートに一緒に行くときは私が2人分のお金を出していました」

ハイスぺ男性が集まり…

彼との関係性に違和感が募って別れた後で、冒頭の詐欺被害に遭った由紀恵さん。生きる気力を失うほどの辛い日々を送り、支え合えるパートナーを本気で探すことに決めた。2023年の冬のことだ。

由紀恵さんが利用した婚活ツールはマッチングアプリ。「結婚にこだわらない人生のパートナーが欲しい」「信頼し合いながら一緒に楽しい時間を過ごしたい」という自らの思いをはっきり書いた。なお、由紀恵さんは大きな瞳が印象的な愛嬌のある女性であり、服装はコンサバティブ。婚活では男性からの人気を得やすい外見だ。

「『いいね』を送ってくれた人の中から、メッセージのやり取りが気分良く続く5人の男性とデートしました。年収などのスペックよりも、高圧的だったり自分中心だったりしないどうかが私には重要です」

自分が相手に求めるものを的確に表現し、見た目はできる限り磨き、メッセージ内容から相手の性質や知性を推測する。いずれも自己責任で行うマッチングアプリに求められるリテラシーである。

のちの夫になる真人さん(仮名、49歳)は「スペックでは5人の中で一番良くなかった」と由紀恵さんは評する。年収は600万円~800万円の欄にチェックが入れてあり、年齢も高め。子どもはいないが1年前に離婚したばかりだという。

「他の男性はもっとハイスペックでした。私より4歳年下で年収1500万円、1歳年上で3000万円とかです。他には外国人の駐日外交官の男性もいました」

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事