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わずか3年で3割値上げ「大戸屋ランチ」変化の実情 物価高の時代、庶民の味方は今もコスパ最強だ

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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なぜかコールボタンは頑として置かず、スタッフは常にオーダー待ちのお客を注視していなければならないし、お客はタイミングを見計らって「すみません!」と声をかけなくてはならなかった。

現在は客席のタブレット注文が主流となっている。お客とスタッフ双方が気をもむことがなくなったのは利点だ。大戸屋の接客に人間的なコミュニケーションを求めているお客はほぼいないと思うので、こういう効率化は進めて然るべきだ。

客席に設置された注文用のタブレット(筆者撮影)
タブレットの横にコールボタンも置いてあり、操作が分からない場合は直接スタッフに注文できる余地も残している(筆者撮影)

「どうせ全部冷凍なんでしょ」私が聞いたお客の衝撃の一言

安いのは消費者としては嬉しい。しかし、いつまでも安価で提供しているのは健全とは言えない。企業としては適正価格で商品を提供し、然るべき利益を上げていくことが求められる。

その点、大戸屋は他の飲食チェーンと比べて提供している商品クオリティに対して価格が安すぎると筆者は感じている。大戸屋が1000円の壁を越えていける日は来るのか。

コロワイド傘下になったことでセントラルキッチンの活用など、効率化は進んでいるが、大戸屋の原点は店内調理。例えば「チキンかあさん煮」は、オーダーが入ってから鶏を揚げ、そこから鍋で煮詰める。

牛丼のように仕込み済みのものを盛り付けるだけではない。チェーン店とは思えない調理工程が多くあり、これで価格が1000円を切っている。

「揚げ」と「煮る」の2段階調理で完成する「チキンかあさん煮」(筆者撮影)

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