弘兼憲史「スーパーのレジ待ち」すら楽しむ境地 「おもしろきこともなき世」も心持ちで変わる
最初の二人までは予想通り3枠がリードしていたのに、三人目のお客さんのスマホがなかなか反応せず、2枠に追い越されてしまう。
しかし、あと二人となったところで、2枠のお客さんがビール券を出すと、店員さんが精算方法を聞くためにレジを止めてサービスカウンターへ駆け込む。
そのタイミングを逃さずに抜き返した3枠が1着でゴールイン! 2着には末脚を見せた5枠が1枠をクビ差でかわし、連勝単式は「3-5」で確定しました――なんてね。心の中で実況を加えたりして、なかなか楽しめるものです。
勝負をわけるのは観察眼と推理力、そして直感力
このとき、僕はこれまでの経験上、スーツ姿の男性や会社勤め風の女性客が少しでも多い列に並びます。
お客さんにもいろいろな人がいて、待っている間にスマホで「〇〇ペイ」などの準備をしておく人や、小銭をいくら持っているか確認しておく人もいれば、スマホで何かに熱中してしまう人や、ただただボーッとしているような人もいます。
僕自身は小銭を用意しておくタイプなのですが、そんな人の割合が、比較的、会社勤め風の人に多いように感じるのです。
逆に、無理もないのですが、ご高齢の方はのんびりされていることが多くて、レジで金額を聞いてから、ようやく財布を出したりします。
スーパー混雑時の"レジ・レース"には、そんな観察眼と推理力、経験をもとにした直感力が必要なのです。
なかなか深いでしょう(?)
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