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国民・玉木氏が「ネットどぶ板」徹底してきた事情 「ポピュリズム」と「ブロードリスニング」の違い

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  • 青山 和弘 政治ジャーナリスト、青山学院大学客員教授
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――国民民主党がここまで躍進した理由の1つがインターネット、とくにYouTubeの利用に長けていたことだと思います。2024年はネットの影響力が選挙結果を大きく左右した年でもありました。便利なメディアである一方、その怖さを感じることはないでしょうか。

私自身は”背に腹を代えられず”SNSに頼ってきた面が強いです。与党、野党第一党、その次……とだんだん規模が小さくなるにつれ、地上波テレビや新聞では取り上げてもらいづらくなる。そんな中である種のオウンドメディアとして、当時走りだったYouTubeに行かざるをえなかった。

7年前くらいに着手してコツコツやってきましたが、チャンネル登録者数が10万人に到達するのに4年かかり、そこから2年経った今は55万人まで増えています。加速度的に増える以前、初期はなかなか伸びない一方で批判ばかり受けるので辛かった。でもそこでいろいろなことを学びました。

リアルと同じく「どぶ板」が重要

――具体的には、どんなことを?

ネットの影響は確かに大きくなってきていますが、基本的には伝えるツールなので、やっぱり重要なのは中身。コンテンツマーケティングが最も重要だと私は思っています。

あとは、普段からコツコツ発信を続けること。言ってみれば”ネットどぶ板”です。選挙時だけでなく普段から訪問するなど、リアル世界でのどぶ板戦略は大事だとずっと言われてきましたが、ネットで発信するのもドアノックと同じことです。

――一方で、YouTube視聴者の反応を見ながら登録者数増を狙っていくとなると、どうしてもアテンションエコノミーというか、刺激的なもの、あるいは国民に受けのいい政策・受けのいいやり方に偏っていくのではと不安に感じます。

そういった不安もある中で、国民民主党の発信はよく理性的な範囲にとどめられていると、私自身はずっと思ってきました。

極端なほうに振ろうと思えばいくらでも振れます。ただ、日本の民意を侮ってはならなくて、意外にちゃんと見られていますから、あまりに非現実的なことを言うと「そんなのできるのか?」という批判もちゃんと来るんですね。その中でわれわれも鍛えられてきたと思います。

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