4655mの峠越え「タジキスタンの温泉」入ってきた 美しい風景が続くも過酷な道のりに四苦八苦

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キルギスのオシュから国境を越えてタジキスタンのホログまでは1日で移動する。妻との2人旅だが、ホログまでは韓国人男性1名と計3名、それにガイド兼運転手の合計4名でトヨタのランドクルーザーに乗り込んだ。1台400ドルだが、見積もりをとった3社のなかでは最も安かった。

オシュの標高は900mあまり。ここから、車は一気に標高を上げて峠道を行く。

キルギスタン南部のタルティグ峠
キルギス南部のタルティグ峠。3615mと富士山の山頂に近いがまだ序の口である(写真:筆者撮影)
タジキスタンへの道中
キルギス最後の町サリタシュから直進し、タジキスタンへ向かう。前方にはレーニン峰をはじめ7000m級の山々が連なる。なお、左折すると70kmほどで中国の新疆ウイグル自治区との国境だ(写真:筆者撮影)
キルギスタンとタジキスタンの国境近くの山岳地帯
キルギスとタジキスタンの国境近くの山岳地帯。キルギスの国境では賄賂が横行していた(写真:筆者撮影)

草原に点在するユルタとよばれる遊牧民のテントも見当たらなくなり、無人の山岳地帯を進むうち、車はキルギスとタジキスタンの国境の、キルギス側イミグレーション(出入国管理所)に到着した。

この国境はトラブルが多く報告されている。ヒッチハイカーのなかには、許可証を取得するために標高3000m以上の無人地帯にある国境で、数日間足止めを食らった人もいるという。

筆者の依頼したガイド兼ドライバーはこのイミグレで、入国審査官に大量のタバコやソフトドリンクを渡していた。世界的に賄賂は消滅しつつあるが、ここでは健在のようだ。

自転車で峠を越える子ども連れの旅行者も

キルギス側の国境からタジク側の国境まで約20km。夏のピーク時ということもあり、1日50人は超えているようで、そのほとんどが独仏英をはじめとした西洋人が占めている。バイクや自転車で越える人も多い。

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