メールの依頼がヘタな人と上手い人の決定的な差 「かわいくして」「急ぎで」は相手にどう伝わる?
メイメイ:最後の一文です。「急ぎで制作をお願いします。」ってありますけど、この「急ぎ」っていうのが、「いつまで」のことを指しているのかわかりませんね。
チエ:これはこっちの優しさだよ。本当は昨日のうちにデザインを上げてほしかったけど、さすがにそれは急かしすぎて難しいかと。今日中にもらえたらなんとかなるけど……。
メイメイ:だとしたら、
明日17時までにお願いすることは可能でしょうか?
といったようにこちらの希望を伝えつつ、相手のスケジュールに配慮する言い方をするのはどうでしょう?
チエ:もしかして、「急ぎの棚」もあるってこと?
相手の頭の中にある「言葉の棚」を思い浮かべて
メイメイ:その通り!
チエさんの「急ぎの棚」には「明日まで」が入っていたかもしれません。
でも、他の人にとっては「今週いっぱい」かもしれませんし、とんでもなく忙しい人にとっては「今月中」「今年中」なんてこともありえますよね。
相手の頭の中にある「言葉の棚」を思い浮かべて、言葉を整理して配置していきましょう。
チエ:「言葉の棚」の整理か……。
メイメイ:今回は、①チエさんは何を求めていたのか、②期限はいつまでなのかという2つを整理して、適切な言葉の棚に収める必要がありました。でも、この要素は毎回変わります。
チエ:そうだよね。私だっていつもポスターの発注だけしてるわけじゃないし……。
メイメイ:コンビニの棚も食品の棚なら、さらに細かくスイーツの棚やお弁当の棚といった具合に分けられていますよね。この場合は、商品の分類ごとに分かれています。
それと同じで、頭の中の棚にも整える基準があります。
その基準は、「相手が求めているもの」です。
これがわかっていると棚の配置が決まりやすくなります。棚がぐちゃぐちゃだと、相手に渡すべきものも見つけづらいし、間違ったものを渡してしまうこともあるんですね。
頭の中にある「言葉の棚」を整理してから、相手に伝えよう。
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