メールの依頼がヘタな人と上手い人の決定的な差 「かわいくして」「急ぎで」は相手にどう伝わる?
チエ:私の思う「かわいい」は、変わらないと思うけど……?
メイメイ:ちょっとスマホの画像フォルダを見せていただけますか? 最近、「かわいい」と思ったものを写真に撮っていたりしませんか?
チエ:画像フォルダね……、あっ! 確かにいろんな写真を撮ったり、画像を保存したりしてるけど、種類が違う「かわいい」かも!
実家で飼ってる犬もかわいいし、旅行中に見つけたレトロな喫茶店もかわいいし、有名なイラストレーターさんが描いたイラストもかわいい……。
メイメイ:先ほどのコンビニの棚でたとえてみると、こうなります。
チエさんの頭の中には「かわいいの棚」があります。そこには、いろんな種類のかわいいが詰まっています。理想の「かわいいの棚」です。
そこから、「今回のポスターに適したかわいい」を取り出してこないといけないんです。
チエ:だから、こんなクールな感じのデザインになっちゃったんだ!
デザイナーさんのせいかと思っていたけど、これじゃ私のせいだ……。
相手と共有するイメージを提示
メイメイ:まあ、そんなに落ち込まないでください。
もちろん、察しのいい人なら「チエさんが思うかわいいって、こういうことだろうな」と汲み取ってくれるかもしれませんね。
もしくは、「チエさんがイメージしてるかわいいって、こういうことですか?」といくつか質問をくれて正解を見つけ出す人もいます。どちらにしても、さっきのメールだけだと、いささか難しいですね……。
チエ:うーん、じゃあどうしたら「かわいいの棚」から、「私が思うポスターにふさわしいかわいい」を言葉にして取り出せたのかな?
メイメイ:まあ、そう先を急がないでください。言葉にする方法は、この後教えますから。
慣れないうちは、「今回表現してほしい『かわいい』とは、Aというブランドが数年前に作っていたポスターのようなイメージです」とか、「『かわいい』のイメージは添付のような感じです」といって相手と共有するイメージを言葉やビジュアルで提示するとよいでしょう。
それとさっきのメールにはもう1つ、気になるところがありますね。
チエ:えー、まだあるのー?
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