鹹豆漿(シェントウジャン)はどんな食べ物?
直訳するとしょっぱい豆乳という意味だそう。食べてみると、しっかり濃いパンチのある味付けではあるのですが、しょっぱさよりも酸っぱさが強い。
豆乳のスープに酢を加えて作っているので、化学反応により豆乳が固まっておぼろ豆腐のような状態になっています。もはやスープというより、丼で作った巨大な豆腐です。
出来立ての豆腐はふわほろ食感でれんげの上では固形なのに、口の中に含んで舌で潰すとほどけていきます。
歯がいらないほどの柔らかさ。食べる前は量が多いように感じましたが、ツルツルハフハフと、あっという間に食べ切ってしまいました。
優しい舌触りの豆腐を、酸っぱいスープと香味油、ごま、高菜、パクチーなどのパンチのある味付けでいただく。
日本のスープとは一線を画す、濃厚なのにさっぱりという、複雑な味わいです。素材の味を大切にした優しい味付けとは対極にある、味を足し算していく美学を感じました。
好き嫌いの好みが分かれそうな味ですが、日本ではなかなか食べられない、本場台湾のローカルフードが食べられるというのは「春水堂」の魅力のひとつ。
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