「副業は可能ですか?」入社前から問う若者の盲点 副業で成功する人・失敗する人の違いとは?

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つまりMさんは本業での知見を生かした結果、WEBマーケティングのエキスパートとして声がかかるようになった、ということだ。本業が充実していたからこそ、周囲が「ぜひMさんにうちの会社も見てもらえないか」という流れになったのだ。

私はMさんのようなタイプの人を何人も知っている。彼らの特徴は、以下のような流れをたどる。

(1)本業で成果を出す
(2)個人に仕事の依頼がくる
(3)その仕事が副業になっちゃう

キーワードは「副業になっちゃう」という点。副業をしているのはあくまで結果論であり、最初から副業をすることを目的としていたわけではない。

こうした人々は日々の業務で成果を出し、社外からの相談ごとやプロジェクトが自然と集まるようになる。そして、いつのまにか副業としての収入が生まれている、という結果にすぎないのだ。

このようなMさんタイプの人は、副業によって本業では得られない経験を積み重ね、ますます仕事に磨きをかけていく。

新たな業界や異なる規模の企業からのオファーを通じ、視野が広がったり、最新のマーケティング手法を実践する機会を得たりする。そうした学びを本業に還元しながら、より大きな成果を出す好循環が生まれるのだ。

ただし、Mさんのような成功例にだけ目を向けるのはリスキーだ。

Mさんの場合は「本業の延長線上で成果を出せるスキルを確立していた」から成り立った。ゼロの状態からいきなり副業だけで稼げるようになったわけではない。こうした点を理解せずに、「副業なら簡単に稼げる」と勘違いしてしまってはならない。

「本業がおろそかになっちゃう」は最悪

次に副業で失敗する事例を紹介しよう。失敗する人は、次のような流れをたどる。

(1)本業で成果を出せない
(2)副業に手を出す
(3)本業がおろそかになっちゃう
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