「副業は可能ですか?」入社前から問う若者の盲点 副業で成功する人・失敗する人の違いとは?
リモートワークの普及も、副業する人が増えた大きな要因として挙げられる。2020年の新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がリモートワークを導入した。その結果、従業員は時間を効率的に使えるようになり、副業に対する意欲も高まった。
2020年に実施された「新型コロナウイルスの影響下における働き方の実態・意識調査」(YOUTRUST調べ)によると、43.6%の人が「副業の仕事がやりやすくなった」と回答している。
実際にリクルートやサイバーエージェント、サントリーなどの大手企業が副業制度を整備し、社外での新たな挑戦を奨励している。こうした事例がメディアで取り上げられ、若者のみならず中堅層にも「副業解禁」「副業できる」という認識が急速に広まっているのだろう。
しかし繰り返すが、私はこの流れはリスクが大きいと考えている。その理由を解説していこう。まずは副業で成功した人の事例を紹介する。
「副業になっちゃう」が正しい
「最初は副業するつもりはなかった。頼まれるからやっていただけ」
そう答えたのは、WEBマーケティング支援で年間1000万円以上稼ぐMさんである。Mさんの本業は不動産会社の営業企画で、肩書は係長。本業の年収は約500万円であるため、副業の手取りのほうが圧倒的に多い。
しかし、副業を本格的にやるつもりはないとKさんは言う。
「本業はあくまでも勤務先の営業企画であり、WEBを使って広告戦略を考えること。本業が忙しくなったら、副業なんて絶対にしない」
最初は勤務外の時間に、知人が経営する別業界の会社でWEBマーケティングのアドバイスをする程度だったという。しかし、結果が出始めると次々に別の企業を紹介され、Mさんの副業収入はドンドン膨らんでいった。
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