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「60歳で教師」になった女性が2年間で得た気付き 教師に憧れながら企業就職、からの伏線回収

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「学校は、地域によって家庭環境や学力などに違いがあるほか、管理職の考え方で学校経営も大きく変わるので、ひとくくりにはできない」と小川さん。

「現場では教員不足が問題になっていますが、学校によって時間講師の受け入れ体制や、生かし方にも差がある。時間講師の定着率が高く、常勤の先生方とうまく役割分担や連携がとれている学校の事例を共有・評価することで、教員不足解消とシニアのセカンドキャリアの機会創出に役立てられるのではないでしょうか」

つながっていたキャリアと経験

自らの働き方についても考えるようになった。というのも昨年、急性中耳炎から内耳炎を煩い、人生初の入院を経験し、これがその後の人生を考えるきっかけに。早く退院してやりたいことが山ほどある一方、体に負担をかけない働き方をしないといけないと、勤務時間を半分に減らした。

ちょうど同じ頃、パリオリンピックを機に、アスリートなどからキャリア相談が増えていた。そこで勤務時間を減らしたことでできた時間を、スポーツ関係の仕事に充てることに。現在はアスリート向けビジネスキャリア開発研修の仕事をしつつ、「教育問題×アスリート」というテーマでプロジェクトを進めている。

「東京オリンピックが終わり、行政がオリンピアンを学校に派遣する事業が激減しました。アスリートたちの仕事を増やすため、そして、私自身が学校の現場で感じている『子どもたちが本物に触れる機会をもっと増やしたい』という思いを実現するためにも、アスリートによる教育関連の活動に賛同していただける企業を探しています」

教師を志しながらも、一般企業で働いたり、ライターになったり、はてはアスリートのセカンドキャリアなどを支援するようになったり。その1つひとつのキャリアや経験はつながりがないように見えるが、小川さんの場合は1つの現場で経験したことを、次の現場で生かすループができている。それが教師としての強みにもつながっている。

「人生は“伏線回収”。子どもの頃に好きなものや興味のあることは自身のベースとなり、それに向かって行動していくことで、縁がつながり最後は結実すると実感しています」

小川さんは定年後、「別の道」を選んだのではなく、これまでの経験と出会いに導かれてここに辿り着いたのではないだろうか。

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