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神奈川県愛川町のペルー料理が愛される深い事情 県内で最も「外国籍住民の割合」が高い自治体

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  • 安田 浩一 ノンフィクションライター
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これを求めて、昼時には在日ペルー人はもとより、全国各地から日本人のペルー料理ファンまで押しかけるのは、神奈川県愛川町のレストラン「TIKI(ティキ)」だ。

移民国家ペルーならではの、多民族融合の味

「ロモ・サルタード」をしっかり胃に収めてから、店主の内間安彦さん(37歳)に聞いた。

店主の内間安彦さん(編集部撮影)

━━スパイスが絶妙です。何を使っているのですか?

意外な答えが返ってきた。

「ベースとなるのは醤油です」

実はこの料理、19世紀後半にペルーに移住した中国系移民が考案したものなのだそう。

「いま、ペルー料理と呼ばれているものは、その多くが、さまざまな国から来た移民によってアレンジされています」

先住民族の料理に、ヨーロッパ、中国、そして日本から渡った移民が手を加え、独特の進化を遂げた。移民国家ペルーならではの、多民族融合の味なのだ。

だから、と内間さんが続ける。

「おいしくないわけがないんです。さまざまな国の料理の"いいとこ取り"こそがペルー料理の特徴なのですから」

口の中で多文化が溶け合う。混ざり合う。「ロモ・サルタード」の濃厚な甘辛さは、厳しい労働を耐え抜いた者たちにとって必要な味付けだった。移民の歩んできた道のりが反映された料理なのである。

レストラン「TIKI」の創業者は、内間さんの父親、内間ファンルイスさん(62歳)だ。

ファンルイスさんは、ペルーの首都リマで生まれた沖縄ルーツの日系2世だ。

内間ファンルイスさん(編集部撮影)

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【ペルーからの移民として渡日】

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