江戸のメディア王・蔦重を駆り立てていた原動力 NHK大河「べらぼう」主人公に学ぶ仕事のコツ

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誰もがきっと、多かれ少なかれ、悔しい想いをした経験があることでしょう。

仕事の場でも、日々、不条理なことは発生します。ハラスメントの被害に遭う、特定の人から虐げられ、正当な評価を受けられない、露骨な嫌がらせやマウントに苦しめられる、アイディアを盗まれる… …「こんなことがまかり通っていいの?」と愕然とするような、理不尽な目に遭ったという方も、きっと少なくないはずです。

悲しいことに、どんなに辛く、悔しい経験をしたとしても、私たちは明日への歩みを止めることはできません。

それならばいっそのこと、蔦重のように、その悔しさを原動力として、華麗に利用させてもらいましょう。

心が強い人は「心の立て直し方を知っている人」

蔦重は憂き目に遭うたびに、「畜生! 今に見てろ!」という気迫で知恵を振り絞り、力強く乗り越えてきました。もし蔦重が恵まれた環境のなかで生まれていたとしたら、出版界の覇者になることはなかったのかもしれません。

許せないことがあったときは、その感情を胸に刻みつけておきましょう。「嫌なことは忘れる」は逃げ道です。そこでふて腐れるか、バネにするかで人生は大きく分かれます。辛く、みじめで悔しい想いは、平常時の何倍ものエネルギーを自分にもたらしてくれるものです。その負のエネルギーが臨界点に達したとき、すさまじい威力を発揮します。

心が強い人というのは、「心の立て直し方を知っている人」です。そういう人は、経験はなにものにも変え難い財産であることを理解しています。悔しい想いや失敗すらも、モチベーションに変えていくことができるでしょう。そのようにしていれば、いつか必ず、「あの経験も悪くなかった」と、心から思える日が訪れることでしょう。

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