独立の際に知っておくべき最低生活費や税金知識 安易に会社を辞めるとお金に困ることになる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これらは、個人事業主ではなく法人で使える制度なので、会社をつくることが前提です。一人起業家であっても、会社をつくると多くの恩恵を受けられます。

起業前に融資や補助金について知っておく

会社をつくるときは登記などの手続きが必要ですが、今はオンラインで書類の作成から申請までできるサービスがあります。以前に比べると会社設立の費用もかなり抑えられるようになりました。

起業0年目の教科書
『起業0年目の教科書』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

脱税は犯罪ですから絶対にやってはダメですが、節税はできる限りしたほうがいいと思います。ただし、税金に関わる制度は頻繁に変わることが多いので、インターネット上にはすでに時代遅れの節税対策も存在します。
YouTubeで専門家が解説しているチャンネルなどで、なるべく新しい情報を入手してムダな労力を使わないようにしましょう。

また、政策金融公庫や自治体には、会社を創業するときだけに受けられる融資や補助金があります。そういうものは起業した後で知っても意味がないので、起業の準備の一環として情報を集めておきましょう。

私が勧めているのは主にオンラインビジネスなので、基本は始めるのにお金はかかりませんが、何かで困ったときに使える融資や補助金を知っていれば心強いものです。

たとえば、どうしても自宅で作業ができずにオフィスを借りる場合は、ある程度資金が必要になるかもしれません。融資の種類によってさまざまな条件があるので、自分に合いそうなものを探しておきましょう。融資には返済が必要なものもあれば、返済の義務がないものもあります。

検索エンジンに「起業」「融資」「助成金」「補助金」などのキーワードを入れて検索するとたくさんヒットするので、起業前から時間があるときに眺めておくといいと思います。

そうすれば、後々起業のイメージが固まってきたときに「あれが使えそうだ」と効率よくアクセスできますから、お金だけでなく時間の節約にもなります。助成金や補助金は次々と新しいものが出てくるので、時々チェックして新しい情報にアップデートしましょう。

倉林 寛幸 起業家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

くらばやし ひろゆき / Hiroyuki Kurabayashi

1977年生まれ、埼玉県秩父市育ち。早稲田大学理工学部卒業、早稲田大学大学院理工学研究科修了。Web広告代理店を経営。創業15年目、取引先はのべ1300社。元システムエンジニア。新卒で日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(現・株式会社日立ソリューションズ)に入社。7年間勤める。起業時にはどん底生活も味わい、多くの起業家の中で成功し続けている人の考え方を学び始めた。その努力が実を結び、業績はV字回復していった。現在はWeb広告代理店を経営するほか、Web広告運用ビジネスを学べる会社員のための起業スクール「たまごキャンプ」、起業初心者のためのビジネスサロン「たまごアカデミー」を主催する。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事