2週間で逆転、東大生が語る共通テスト直前の秘策 追い込まれていてもやるべき勉強をやれば受かる

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またメンタル的につらくても、やるべきことが明確になっていると実行に移しやすいというメリットもあります。人間、どんなにつらくてどうしようもないときでも、「これをやる」という明確なものを紙に書いておけば実行できるものです。

逆に「数学をなんとなくやっておかないといけないだろうな」というくらいの感覚だと、なかなか行動まで移せません。付箋を作って、「すべて実行できれば、きっと合格できるはずだ」というように気持ちを鼓舞すれば、実行できるはずです。僕の周りの東大生も「やることリストを作って勉強する」ということを実行していた人は多いです。

東大生は理科、社会を勉強していた人が多い

ちなみに、東大生は共通テスト直前に何を勉強していたでしょうか。科目としてはいちばん多かったのは「理科」「社会」です。理科も社会も暗記をすれば点数につながりやすい科目ですから、最後の最後に詰め込むことで合格が近づきます。

また、どの科目も共通して「直近の過去問の復習」をやっていたという人が多かったです。当然ながら、どの過去問よりも直近1年の過去問がいちばん「今年の問題」に近いはずです。もちろん傾向が変化する場合もありますが、たいていの場合はそこまで大きな変動はないはずです。共通テストだと「追試」の問題も参考になりますし、こちらもこの時期にしっかりと復習していた人が多かったです。

いかがでしょうか? 大事なのは、どんなにつらくても「行動に移すこと」です。緊張していようが、メンタルがボロボロだろうが、結局やることをやっていたら合格できます。

スタディサプリの社会科講師である伊藤賀一先生は、「怖くても、動こう」とよく受験生に声をかけると言います。緊張してつらくなっても、足を進めることをやめなければ、いつかはゴールにたどり着ける。

合格できるか不安になったときには、必ず「やるべきこと」を確認し、つらい中でも「とにかくやるべきことはやろう」と考えていく必要があります。ぜひ頑張ってください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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