「前2輪」のユニークな形状で走るRaptorの可能性 街中の走行で快適かつ安全な移動手段を追求
気がつけば、東京の街に電動キックボードが増えている。しかし、段差があるとつんのめる前輪小径、高重心のスタイルが非常に危険なのはご存じの通り。安価だから、なんとかなるから、シリコンバレーではやっていたから……といった理由で、未来のモビリティ環境を決めていいのだろうか? 『理想のカタチ』から未来のモビリティを考えるROIDZ TECHのRaptorに試乗した。
電動キックボードは日本の都市部には向かない
筆者は元2輪ジャーナリストで、日本車はもちろん、ハーレー、BMW、ドゥカティなど世界中のオートバイに試乗してきた。その経験から言って、電動キックボードは非常に危険な乗り物だ。なにしろ、元プロライダーの技術をもってしてもブレーキングが難しい。重心が高く、前輪が小径で身体に近いので、ブレーキをかけると絶対につんのめる。段差があると前回りする。
さらに、仕組み上、後方確認をすると、振り返ったほうにステアリングが切れる。自動車を運転していて、車道のほうにフラリと出てくるキックボードにヒヤリとした人は少なくないだろう。キックボードは仕組み上、振り返ったほうに向かってしまうのだ。こんな乗り物で車道を走っていいと許可した人は正気の沙汰ではないと思う。
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