雌伏30年、リユース「トレファク」が大化けしていた 商材多様化、未開封ウイスキーを4000万円で販売も

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2007年に上場した同社は、現在、総合リユース「トレファク」を中心に「トレファクスタイル」「ユーズレット」「トレファクスポーツアウトドア」「トレファクマーケット」「ゴルフキング」など12業態のリユース事業を展開する。取扱品目が増え、総合型店以外に専門店を同時運営しているのだ。

「販売のカテゴリー別でいえば、『衣料』の構成比が半数近く(45.7%=2025年2月期第2四半期時点)を占め、次いで『服飾雑貨』(同22.9%)、『電化製品』(同11.0%)です。近年伸びているのが『ホビー用品』 (同9.7%)で活発に取引されています」

野坂英吾 トレジャーファクトリー
学生時代に創業した野坂英吾社長(撮影:風間仁一郎)

売れ行きを左右する気候と目利き

今回取材したのは総合リユース「トレジャーファクトリー 浦和中尾店」(埼玉県さいたま市)で、店内は野坂社長の発言を裏づける多様な品揃えとなっていた。

「12月や1月は、衣料ではダウンのようなアウター用品、電化製品は石油ファンヒーター、電気ヒーター、ストーブが人気です。夏ほどではありませんがエアコン需要もあります」

リユースとして取り扱いが難しかったエアコンを同社が強化したのは2019年から。販売数も増え、2024年7月には約2000台を販売した。

トレジャーファクトリー
2019年から買い取りを強化したエアコンの販売も増えた(撮影:風間仁一郎)

筆者は2013年に「トレファク足立西新井店」(東京都足立区)を取材したが、当時から品揃えも大きく変わった。売れる商材に地域差はあるのだろうか。

「国内のトレファク業態で91店、グループ計で292店(2024年12月現在)を展開していますが、それほど地域差は感じません。ただ、寒い地域では暖房器具が早めに動くという季節性や気候はあります。今年は10月まで暑く、秋冬用商材は11月以降に伸びました」

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