雌伏30年、リユース「トレファク」が大化けしていた 商材多様化、未開封ウイスキーを4000万円で販売も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そうした気候や消費者心理を見据えて店内展示を変えるのも大切だという。特にファッショントレンドは刻々と変化するので展示品にも目利きが求められる。

「浦和中尾店では浦和レッズのユニフォームも人気ですが、海外の人気チームも含めて年々デザインが変わります。昔のユニフォームが高く売れることも多く、特にチームがリーグ優勝やカップ戦で好成績を収めた年のものはプレミアム価格になります」

買取価格への不満は?

店名のトレジャーファクトリー(Treasure Factory)は直訳すれば“宝物の工場”だ。かつては掘り出し物を探しに来るお客も多かったが、現在はどうなのだろうか。

「今でも一定数おられます。例えば近隣にお勤めの方が1日2回、昼休みと退社後の夜に来店されたりします。新しい商材が入っていないか定点観測されるようです」

ところでネットには買取価格への不満を書き込む人もいる。それについてどう思うのか。

「当社は商材の市場価値や保存状態を見て査定していますが、昔に比べて総じて好意的な声が増えたと感じています。リユース品を個人売買する人も増え、取り扱いに対する理解が浸透してきたのではないでしょうか」

店舗販売は売れるまで商材の保管場所も必要で、さらにコストがかかる。その分は買い取り(仕入れ)価格に反映させることに対して納得感が得られたということだろう。

トレジャーファクトリー
ホビー用品は構成の10%近くを占める(撮影:風間仁一郎)
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事