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三陽商会社長「足固めが終わり飛躍する年が来た」 企画から入荷までのリードタイムを短縮化

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三陽商会 社長の大江伸治氏
大江伸治(おおえ・しんじ)/三陽商会 社長。1947年生まれ。1971年京都大学法学部卒業後、三井物産入社。同社本店繊維第三部長、ゴールドウイン取締役専務執行役員などを歴任。2020年3月に三陽商会副社長、同年5月から現職(撮影:梅谷秀司)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

アパレル業界はコロナ禍の終焉で、訪日客による需要の恩恵を享受する一方、残暑で秋冬服の立ち上がりが遅れた。百貨店ブランドを手がける三陽商会の大江伸治社長に2025年のアパレル業界の動向を聞いた。

期中での修正能力が重要

──コロナ禍で市場の変化は?

9兆円の市場規模がコロナ禍で7兆円にまで落ち込んだが、2023年には8兆円にまで回復してきた。一部では業界内での再編の動きもあったが、金額ベースで見ると市場全体としては大きく縮小していない。

とくに、ラグジュアリー市場は訪日客の押し上げ効果で明らかにコロナ禍以前の水準を超えて絶好調だ。アパレルでは訪日客需要に一服感が出ているが、当社のターゲット層のアッパーミドル(世帯所得が800万〜1500万円の客層)の需要は強い。

──2024年の夏は暑いうえに残暑が長く、秋が短かったです。

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