無印良品「地域土着化」で変容した売れ筋の中身 2021年に第2創業、客層が広がり最高益を更新
結果は10品中9品が合格という好成績で、同社公式サイトには合格した商品「焙煎スパイスのごろり牛肉カレー」や「素材を生かしたカレー グリーン」などが紹介(販売)されている。ちなみに不合格は「煮込んでつくるスープパスタの素 香味野菜とポルペッティ」で、無念の涙を流す担当者を上司や同僚が慰めつつ励ます姿が印象的だった。
番組の反響は大きく、一時は登場商品の注文が殺到したという。
「日常の食卓をサポートする食品開発には力を入れており、冷凍食品は国内約300店で展開中。『キンパ プルコギ』『かしわめしのおこわおにぎり』なども人気です」(経営企画部広報課)
冷食はこの10年で味も品質も向上し、店の味に近い商品も増えた。アイテム数を増やす同社は食品メーカーとしてのイメージも高まっている。
地域密着で日用品や化粧品の売り上げが拡大
カフェ機能を併設したコミュニティースペースもある。今年9月13日には「無印良品 コープさっぽろ きたひろしま」(北海道北広島市)にオープン。その後、広島県広島市や茨城県つくば市などにも展開中だ。商品提供は有料だが場所は無料で利用できる。
「第2創業が始まった2021年に『地域への土着化』を掲げて推進して以降、スーパー隣接地への出店などを進めています。コミュニティースペースもその一環です」(経営企画部広報課)
地元住民が利用するスーパーの隣に店が増えた結果、売れ筋商品も変わった。日用品でいえば、水回りのお掃除シートのような消耗品需要も高い。
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