インドは年間約1700万台(世界の約3割)が売れる世界最大の2輪市場だが、ヤマハ発動機は販売台数シェアで5番手(4%)でしかない。インドではホンダのほか、現地企業のHero(ヒーロー)、TVS、Bajaj(バジャージ)などの競合がひしめき、価格競争も激しい。
そのためヤマハ発動機は、廉価で競争環境の激しいコミューターモデル(6万~9万ルピー=11万~16万円)の販売を大幅に縮小。2018年からは、スポーティーな高価格帯モデル(17万~19万ルピー=30万~34万円)の販売に特化するプレミアム戦略に舵を切り、インド事業の収益力を回復させている。
一方、MBSIが最終顧客のターゲットとするのは、年収50万ルピー(90万円)以下の「ボトム・オブ・ピラミッド」と呼ばれる低所得者層。社内ベンチャーとして、14億の人口の65%を占める低所得者層、その潜在的なマーケットの掘り起こしを進め、新興国の成長を取り込む構えだ。
この記事は有料会員限定です
残り 2222文字
