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実はジリ貧「養命酒」が密かに抱えてきた"課題" 強すぎるブランド力ゆえ「味への誤解」があった

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実際、顧客のアンケートには、「おかげさまで病気にならない」「冷え症が改善された」「寝付きがよくなった」など、健康への作用を実感する声がズラリと並ぶ。だからこそ、400年以上の長きにわたり愛されてきたのだ。

江戸時代の書物に残る、養命酒のレシピ(写真提供:養命酒製造)

ロングセラーがゆえに直面した課題

一方で現在、その顧客は60~70、80代が中心になっている。要因の1つは、アルコール飲料であることだ。昨今はアルコール離れや、お酒を飲んでも低度数が好まれる傾向もあり、アルコール度数14度の養命酒を購入する人が少なくなったのだ。

「ノンアルコールにしたり、度数を落とせばいいのでは」と思われるかもしれないが、度数14度は、生薬成分を最も効果的に抽出するための最適値。そう簡単に変えることはできない。

もちろん、現代の科学技術をもってすれば、改良は不可能ではないかもしれない。けれど医薬品のため、商品化するには何年もの臨床試験が必要となってしまう。

かつて、養命酒が造られていた元甕(もとがめ)(写真提供:養命酒製造)

バブル崩壊以後の、市場環境の変化も追い打ちをかけた。青汁、お酢、酵素など、養命酒同様に「日頃の健康維持のために摂る」競合商品が一気に増加したのだ。

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