2025年はトランプ構文がわかれば意外に怖くない 3つの視点で来年の世界経済を展望してみよう

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ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。この週末(8日)は2歳牝馬の登竜門レース、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が行われる。これまではずっと阪神競馬場で行われていたのに、今年は京都競馬場(芝コース、1600メートル)に舞台を移す。最後の直線で坂を登る阪神ではなく、向こう正面で坂を登って第3コーナーでは下り坂になる京都が舞台となる。これでは過去のデータが役に立たない。果てさて、どうしたものだろう。

ジュベナイルフィリーズは「困ったときは騎手で買う」

困ったとき、迷ったときは騎手で買う、というのも一案であろう。今週は「香港ヴァーズ」などG1レース4つが行われるので、有力騎手がこぞって香港に移動する。川田将雅、菅原明良、西村淳也騎手らに加え、来日中のライアン・ムーア、クリスチャン・デムーロ、ジョアン・モレイラなどの手練れも香港に行っている。鬼の居ぬ間になんとやら。馬よりも騎手を手掛かりに予想を組み立ててみよう。

まず本命はブラウンラチェット(5枠10番)だ。この秋は「らしくない」レースが続くクリストフ・ルメール騎手が鞍上だ。今週は2戦2勝のこの馬で、迷いなく勝負することができる。となれば軸馬には最適だろう。

対抗には、アメリカから殴り込みをかけるメイデイレディ(8枠17番)を採る。名手ランフランコ・デットーリ騎手が騎乗というだけでそそられるじゃないですか。陣営は本気だと考えるべきだろう。ただし馬が右回りに慣れているかなどの死角はありそうだ。

穴馬にはミストレス(4枠7番)を。今年の京都リーディングジョッキーは、先週(12月1日)もチャンピオンズカップを制した坂井瑠星騎手だ。10月の牝馬限定重賞のアルテミスステークス(G3)では、ブラウンラチェットに1馬身ほど及ばなかったけれども、逆転も十分にあるだろう。

京都リーディング2位の松山弘平騎手が騎乗するのはランフォーヴァウ(7枠14番)。同じ条件となる京都芝1600メートルのデイリー杯2歳ステークスを制しており、これも勝機ありと見ていいだろう。

後はショウナンザナドゥ(5枠9番)とアルマヴェローチェ(6枠12番)までを押さえておく。もともと2歳牝馬は予想が難しいうえに、今年は抜きんでた存在が見当たらない。3連複馬券で仕留めたいところである。

※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は12月14日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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