「バカ野郎!」罵声が日常の9年半で得た1つの学び 伝説の落語家「立川談志」に最も怒られた弟子
「そこまでやる」にはワケがある
「え、そこまでやるんですか……?」
落語家・立川談志に対する私たち弟子の「気づかい」を話すと、多くの方がそんな反応をします。
電話1本で呼び出されたら、夜中の2時でも駆けつける。
居場所を告げずに「いますぐ来い」と言われたら、場所を推理して探し出す。
家事・身のまわりの世話は、言われたらすべて行う。もちろん給料はゼロ。
「馬鹿野郎!」には、自分が悪くなくても「すみません!」。
新年会は数十人の弟子全員が、談志1人の顔色をうかがうことに終始。
たしかに、異常です。いまだったら絶対に許されない「○○ハラ」のオンパレード。
私自身、慶應義塾大学を出て東証一部上場企業のサラリーマンを3年ほど勤めた後に弟子入りしたものですから、この「異常さ」には心底、戸惑ったものでした。



















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