RX-9にタイプR…DB12と見たスポーツカーの未来 2000GTから今に至るまで変わらない普遍の意義

✎ 1〜 ✎ 50 ✎ 51 ✎ 52 ✎ 53
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

マツダ社内では、2024年2月にRE(ロータリーエンジン)開発グループを再結成したことに加えて、電動化事業本部(通称e-MAZDA)を300人体制(11月時点)で整えている。

直近でマツダ幹部らと意見交換する中で、ICONIC SPをイメージした次世代スポーツカー量産の可能性を否定する声は少ない。現実となる可能性が期待できそうだ。

スポーツカーはシンボルであり続ける

ホンダの次世代EV「ゼロシリーズ」でも、いわゆる「タイプR」の設定に期待がかかる。三部敏宏社長は、常々「EVの特性を考えればスポーティなハイパフォーマンスモデルの設定はありうる」と主張してきた。

ホンダ「ゼロシリーズ」の技術展示。スポーツEV登場の機体が高まる(筆者撮影)
ホンダ「ゼロシリーズ」の技術展示。スポーツEV登場の機体が高まる(筆者撮影)

先日、栃木県内で実施されたゼロシリーズに関連した技術説明会の場で、SUVタイプの試作車に試乗する機会があったが、量産化が確定している「サルーン」はもとより、タイプRを名乗るにふさわしいスポーツEV登場への期待が高まったことをお伝えしていく。

では、日産はどうか。残念ながら、時期「GT-R」についての言及は今のところない。

2024年度上期決算に関して厳しい内容の報道が目立つが、内田誠社長がいう事業転換「ターンアラウンド」の中で、ユーザーだけでなく販売店、そして社員を含む日産関係者にとっても「将来に向けた指針のひとつ」として、次期GT-Rの方向性を早期に示すことを求めずにはいられない。

長野県女神湖の氷上試乗会で乗った日産「GT-R」。次世代型は果たして生まれてくるのか(筆者撮影)
長野県女神湖の氷上試乗会で乗った日産「GT-R」。次世代型は果たして生まれてくるのか(筆者撮影)

スポーツカーは、多様なモデルを生産する大手自動車メーカーにとっても、自社ブランドのシンボルであり続けるべきであり、その魅力がユーザーにしっかりと伝わるべきだ。時代は変わっても、スポーツカーの存在意義は大きい。

【写真】ハコスカGT-RからアストンマーティンDB12までスポーツカー今昔
桃田 健史 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事