「ゆるい働き方」に不安を感じる若手社員の本心 時間に余裕ができたけれど、心には余裕がない

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会社が若手を育ててくれなくなった現代では、「時間をどう使っていくのか」が、本人の問題として生じてしまっている。これこそが、いまの若い社会人が抱えている不安や焦りの根源だと考えています。

小さなステップを刻んでいく

こうした不安や焦りを少しでも解消し、今の時代にあった働きかたを模索する新しい「働きかたのデザイン」について、私はさまざまな角度から体系的な提案をしています。ここでは、すぐにあなたの行動や意識を変えてくれそうなアイデアを1つ紹介したいと思います。

それは、スモールステップ理論というものです。私は、キャリア形成において、マインドセットや認識よりも「行動」や「経験」が重要だと考えています。アクションがリアクションを生み出し、またアクションにつながります。この循環を広げることがキャリアデザインにおいて重要な要素だと考えます。

また、「行動」は2つに分類可能です。1つは、“大きな行動”と言えるもの。つまり、転職の際の職務経歴書に記載することができたり、SNSで自慢できたりするような行動です。

こうした行動は、もちろんその後のキャリア形成につながり、その後の働きかたを豊かにしていくでしょう。しかし、こうした大きな行動には、「簡単にはできない」という単純ですが大きな問題があります。

では、現在“大きな行動”ができている若手社会人は、過去にどんなことをしていたのかと調査・研究してみたときに注目したのが、もう1つの「行動」、つまり“小さな行動(スモールステップ)”だったのです。

(図:大和書房提供)
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