一触即発「イランとイスラエル」戦争始まらない訳 「新しい種類の戦争」に突入している?

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(写真:The New York Times)

イスラエルがイランの軍事基地を攻撃するために100機以上のジェット機と無人偵察機を送ってからほぼ1カ月が経過したが、世界はイランがどのように反応するかを待っている。

即座に反撃をしなかったイスラエル

中東の2つの大国の間で今年起きているリスクの高い紛争は、これで一服となった。イスラエルの反撃は、イランが10月1日にヒズボラとハマスの指導者2人を殺害した報復として、180発以上の弾道ミサイルを発射してから3週間以上経ってから行われた。

最初の攻撃は4月に行われ、イランは少なくとも300発のミサイルと無人偵察機でイスラエルを直接爆撃することで、自国の外交施設に対する攻撃に復讐することを決定した。その時でさえ、イスラエルは対応に数時間どころか数日待った。

少し前なら、イランがイスラエルを、あるいは、イスラエルがイランを直接攻撃すれば、即座に大火事になるだろうとアナリストたちは予測していたかもしれない。しかし、そうはならなかった。

アメリカ、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦などの同盟国が水面下で必死の外交を展開した結果という面もある。しかし、計算された限定的な攻撃は、イスラエルとイランによる「衝撃と畏怖」の戦争という代替案が、この地域だけでなく世界の多くに悲惨な結果をもたらしかねないという事実も反映している。

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