足りないと女子力が下がる、不足が深刻な栄養素 子ども、孫の代まで影響する栄養不足の怖さ

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女性の場合、栄養不足は現在の自分の健康状態はもちろんですが、出産したときに子ども、さらにはその孫の代の健康状態にまで影響を及ぼしてしまうのです。

若い女性の栄養不足、何が問題なのか

では若い女性に不足しているのはどんな栄養素なのでしょうか。

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛とビックリするほどたくさんあります。

中でも欠乏が深刻なものが「鉄」です。

若い女性に鉄が欠乏する理由は以下の通りです。

・月経で毎月出血すること
・加工食品を食べる機会が増えていること
・鉄が足りない人ほど、鉄が豊富な食材が苦手なこと(レバーなど)
・母親の世代から鉄が不足しているため、鉄が豊富な食材が食卓にのぼりにくいこと

厚生省の情報によると「日本女性は必要量の6割ほどしか鉄を摂取していない」そうです。それほど事態は深刻です。

鉄というと「貧血」を思い浮かべる方が多いと思います。確かに鉄は赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を供給する働きをしています。ですから鉄が不足すると全身が酸素不足になってしまいます。

しかし鉄の働きはこれだけではありません。実は鉄は体の中で多様で重要な働きをしているのです。

中でも重要な働きは細胞の中にあるミトコンドリアでエネルギーを作り出すことです。ミトコンドリアは「細胞のエネルギー工場」と呼ばれ、私たちの活動に必要なエネルギーのほとんどを作りだしています。

ところが鉄がないとミトコンドリアは働くことができません。鉄はミトコンドリアの欠かせない部品です。鉄が足りないとせっかく食べたものをエネルギーに変換することができなくなってしまうのです。

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