ひざ痛の元凶「軟骨のすり減り」は50歳から始まる 「関節の衰え」を補うために有効な筋トレ法

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ただし、その500メートルを「普通にゆっくり歩くだけ」では、筋肉への負荷が少な過ぎます。健康になるには、そして節々の痛みを和らげるには、500メートルしか歩かない人も、もっと歩いている人も、「いつもの歩き方」にプラスαして負荷をかけましょう。それでこそ「筋トレ」になります。

歩くという動作を「全身運動」にする

「歩く」という動作には、足しか使ってないイメージがあるかもしれませんが、それは少し違います。普通にゆっくり歩くだけならそのイメージに近いのですが、いろいろやりながら歩けば全身運動になります。腕を前後に振るのも、慣性で腕が動くのに任せるのではなく、意識した動かし方をすれば負荷をかけられます。

『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「わざわざやる」のではなく、いつも歩いているときに「歩きながらやる」ので、ついでにやれる手軽さがあります。

どんな「プラスα」かは最後にイラストで2つほど紹介しますが、プラスαで動かすのは、

・体全体を安定させて下半身の関節を守るアウターマッスル

・上半身の関節を安定させるインナーマッスル

です。どちらもふだんあまり使っていない筋肉なので、少し動かすだけでも効果が期待できます。ふだん腹筋運動をやらない人なら、ほんの少しやっただけでも腹筋が痛くなるように、ふだん動かしていない筋肉に働きかければ、けっこう効くものです。

上半身のプラスαは、実は歩かずに、それだけやっても効果があります。でも、歩くと体が揺れて不安定になるので、それを安定させようと、それぞれ(腰、首、肩)のインナーマッスルが刺激されるので、効果が増すのです。歩くことが「全身運動をする」1つのスイッチになると思ってもいいでしょう。

(出所:『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

(出所:『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』より)
歌島 大輔 日本整形外科学会認定スポーツ医

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うたしま だいすけ / Daisuke Utashima

日本整形外科学会・日本専門医機構認定整形外科専門医。日本整形外科学会認定スポーツ医。1981年生まれ。山形大学医学部卒業後、フリーランス整形外科医として磨き上げ続ける知見とスキルを駆使して、複数の病院で日本全国から来院する肩痛患者の診療を行う。とくに肩関節鏡手術数においては年間約400件と全国トップクラス。 日々の診療・手術のかたわら、YouTube(チャンネル登録者20万人)やSNSでの健康情報発信やオンライン講座なども積極的に展開している。専門領域は、肩関節、肩関節鏡手術、スポーツ医学。

YouTubeチャンネル「すごいエビデンス治療/整形外科医 歌島大輔」
https://www.youtube.com/@d.utashima

歌島大輔公式サイト
https://utashima.com

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