常盤橋街区の再開発は、同社が中心となって進めている「大手町連鎖型再開発プロジェクト」の一環として、計画されてきた。連鎖型とは、建物の建て替えの際、引っ越しが一度で済むように換地を繰り返す手法。第1次再開発が竣工したら、第2次再開発の地権者がそこへ移るという具合だ。常盤橋はその集大成という位置づけである。
「常盤橋は丸の内、大手町に日本橋、神田、八重洲を含めた、広域東京駅周辺地域の中核的エリアとなる。隣接する地区との連携を保ちつつ、街づくりを進めたい」(三菱地所の合場直人専務)
周辺は歓迎ムードだが…
東京駅日本橋口の正面に広がる常盤橋街区。現在は4棟のビルが建っている(撮影:今井康一)
実際に日本橋エリアから見ると、常盤橋は東京駅からの動線に当たる。日本橋に本社を置くライバルの三井不動産も、「今回の開発は日本橋地域にとっても価値向上につながる」と好意的にとらえる。
近隣でオフィスビルを建設中の中堅不動産デベロッパーも「競合する懸念より、地域の活性化によるメリットが大きい」と語る。
むしろ警戒しなければならないのは、ほかならぬ三菱地所自身かもしれない。思い起こせば、同社は過去にも“日本一の超高層ビル”を建設したことがある。1993年に横浜市のみなとみらい21地区に竣工した横浜ランドマークタワー(高さ296メートル)だ。
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