わが子にイライラする親は根本「3原則」を知らない【再配信】 その場の子どもの行動ではなく「心」を見よう

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したがって、「親は子どもを下に見る一方で、子どもは親を上には見ていない」ことでトラブルが起こっていると考えられます。ではどうすればよいでしょうか。

それは、子どもと対等の目線でいることです。対等とは、「子どもを1人の人格を持った人間として尊重して対応する」ということです。

すると子どもの置かれている状況、気持ちに意識が向かいます。いわゆる「共感」している状態です。

「共感」段階で終えておく水平目線

共感ができたら、次に心を変えてあげたい(やる気にさせたい)と思うかもしれませんね。しかし、これまでの筆者の経験では、ここで子どもの心を変えるのではなく、「共感」段階で終えておくことが適切だと考えます。変えようと作用すると、作用反作用の法則(押すと反発する)が働くため、子どもの気持ちを理解し、話を聞いてあげるだけで終えます。

これが水平目線ということです。すると、しばらくすると子どもが自主的に行動していくと思います。実は、親が子どもの心を変えようとせず、水平目線で話を聞いてあげることで、子どもの心は自然と変わるのです。

以上、倉田さんのご質問に対しては、声かけという具体的方法(ソフトのインストール)ではなく、子どもに対する認識、考え方を変えていくというOSのアップデートについてお伝えしました。OSのアップデートができると、これまで起こっていたほかの同種の諸問題は自然と解決していくと思います。ぜひ、この機会に3つの原則を試してみてください。きっとお子さんはぐんぐん伸びていくことでしょう。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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