栄養ドリンク「グイッと1本」で疲労が倍増? 「効く」のは、栄養ではなくアレの効果

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Aさん(48歳)は栄養ドリンクの常飲者で、毎日欠かさず数本飲んでいるそうです。

「朝起きて前日の疲れが残っているときは、朝からタウリン配合のものを1本。午後は2時か3時ごろ、眠気を覚ますために1本。それから風邪をひきそうなとき、ひいてしまったときは、滋養強壮効果のあるものをよく飲みます。これは週末、疲れがたまったときにもよく飲みますね。あと最近気に入っているのは、寝る前に飲むと翌朝に疲れを持ち越さないという栄養ドリンク。朝の目覚めが違うような気がします」

 

Aさんのように日常的に栄養ドリンクを飲む方は、多いのではないでしょうか。

栄養ドリンクを飲むと、確かに疲れや眠気が一気にふっ飛ぶような気がします。

しかし実は、それはドリンク剤に含まれる「カフェイン」と「糖分」の効果だと言ったら、驚かれるでしょうか。

栄養ドリンクの効果は毎朝飲む「アレ」と同じ!?

まずカフェインですが、栄養ドリンクには、50ミリグラム程度のカフェインが入っているものが多いようです。これはコーヒー1杯分とほぼ同じ。目覚まし効果をうたうものは、100ミリグラム以上入っていることもあります。

次に糖分ですが、20グラム程度の糖分が含まれている栄養ドリンクを飲むと、3グラムのスティックシュガーなら約7本分の糖分を一気に摂ることになります。すると、血糖値が上がって、一時的に元気になったように感じます。

ところが血糖値が急に上がるとインスリンが大量に分泌されて、これを下げようとします。このとき、人はドッと疲れを感じたり、気分が落ち着かなくなったりします。

栄養ドリンクに限りませんが、こうした糖分の多い飲み物をいきなり飲むと血糖値が乱高下します。これは体に大きなダメージを与えてしまいますから、要注意です。

ところで「カフェイン+糖分」といえば、すぐに思いつくものがありませんか? そうです、「コーヒー」です。要は栄養ドリンクを飲んで体がシャキッとするのは、砂糖入りコーヒーを飲むのと変わらないということです。

むしろ後で述べる添加物の問題がないだけ、「砂糖入りコーヒー」のほうが安心です。そんなものをわざわざ買って飲む意味があるのでしょうか。

栄養ドリンクには大量の「添加物」が含まれるものも

「でも、栄養ドリンクには栄養成分が含まれていて、これが疲れをとったり、栄養補給をしてくれるのでは?」というご意見もあるかと思います。

よく聞くのが「タウリン1000ミリグラム配合!」という宣伝文句です。タウリンはアミノ酸の一種で、血圧を正常に保ち、心臓の働きを助ける、肝臓の働きをよくするなどの機能を持つとされています。

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