新体制を迎える北朝鮮、経済開放の現実味

自分の死を覚悟し、死後のこともきちんと準備した後で亡くなった--。金正日総書記死後の北朝鮮を見ていると、そう感じられるほどの整然さだ。

2011年12月19日の死亡発表後、北朝鮮内部は海外の北朝鮮ウォッチャーの想定以上に落ち着いている。本稿執筆は12月28日の国葬前だが、国内の弔問客にあいさつする金総書記の三男、金正恩氏に不安な様子はみじんもない。3代世襲の後継体制を確立するという目標の最初の一歩は、ある程度成功したかのように見える。

08年に病に倒れた金総書記は、今回の死が急だったとしても、「後継者=正恩氏」という体制を着実に確立してきた。実際、平壌市内には、正恩氏を後継者と周知させるような看板やスローガンが掲げられ、朝鮮労働党機関紙・労働新聞には、親子で工場などを現地視察する様子が連日のように掲載されていた。静かに、時には目立たないほどだったが、「革命の継承者」としての地位固めは徐々に進んでいたのである。 

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • 就職四季報プラスワン
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>ガバナンス問われる英国原発

日立製作所が着々と進めてきた英国の原発計画。来年にはすべての認可を得て、進むか退くかの最終判断を迫られる。経済合理性は疑問だが、会長案件という思惑も絡む。今の日立はどう判断するか。まもなくガバナンス改革の真価が問われる。