新体制を迎える北朝鮮、経済開放の現実味
韓国政府は、金総書記の服喪期間を100日程度と見ているようだ。となると、金日成主席の誕生日である4月15日の「太陽節」ごろが、一つの節目になりうる。それまでにある程度体制固めをして、「強盛大国の大門を開く」としていた経済強化の年に臨むという計画が垣間見られる。
新体制を正恩氏の“後見人”でもある張成沢氏と、金総書記の妹である金敬姫氏の夫婦がサポートする可能性もある。金敬姫氏は、「金王朝」の唯一の血縁者。時には、彼女のカリスマを体制強化に利用することがあるかもしれない。
父の遺訓となった「経済改善」と「核大国」という、相反する目標を引き継いだ正恩氏。万全の体制は用意されているものの、正恩氏の前に立ちはだかる壁は厚い。
(週刊東洋経済2012年1月7日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
写真:Myouzke CC BY-SA
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