気がついたら"大モテ"国民・玉木氏「素顔と評判」 「売れない地下アイドル」と揶揄された過去も

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あっという間に政界の注目の的となった国民民主党には、各党から秋波が送られている。自民党は28人の国民民主党を取り込めば、衆議院で過半数を制することができるし、立憲民主党はそれをなんとか阻止したい。

中には「大臣のポストがほしいから、与党入りするのではないか」との声も聞こえるが、玉木氏をはじめ国民民主党は意に介さない。首班指名では1回目も2回目も「玉木雄一郎」と記すことになっており、変更はないようだ。

これは実質的に第2次石破茂内閣の誕生につながるが、参議院で自公が140議席を占め、多数を維持している現状では、衆議院でねじれを起こしても国会が混乱しかねない。そもそも国民民主党は衆院選で「自公の過半数を割る」ことを訴えたが、「野田政権を実現する」とは一言も言っていない。

いつ「勝負をかける」のか?

では勝負をかける国政選挙はいつになるのか。ある国民民主党関係者はこう話す。

「我々は選挙の都度、比例票を2割ずつ増やしていくつもりだった。実際に2021年の衆院選では259万票だった比例票が、2022年の参院選で316万票と2割ほど増えている。今回の衆院選では予想以上に伸びたが、目標が前倒しになっただけだ」

そして玉木氏は言う。「重要なことは国民の生活が豊かになることだ。仁徳天皇は民のかまどから煙が上がらないのを見て税金を3年間免除したが、現在の政治家もそういう思いを忘れてはいけない」。

特別国会が11月11日に開かれ、自公で過半数に至らないまま首班指名が行われる。キャスティングボートを握る国民民主党は安易にどちらに与することなく、ただ日本の将来だけを見据えているようだ。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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