国民人気はもはや"第1党"、地方選でも快進撃の「国民民主党」を縛る"足かせ"の正体

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今や抜群の人気を誇る国民民主党。同党を率いる玉木代表には「首相擁立」の噂まで飛び交っているが、事はそう簡単に運びそうにない(写真:時事)

政党支持率で立憲民主党を抜き、次期参議院選挙では比例区の投票先として自民党をも抜こうとしている国民民主党。その快進撃は地方議員選挙でも止まらない。

3月23日に投開票された3つの市議選挙では、5人の公認候補が当選。東京都小金井市議選では天野佳奈氏が4759票を獲得して1位となり、茨城県北茨城市議選では浅野哲青年局長の元秘書で1842票を獲得した滑川宗宏氏と、1620票を得た現職の今井路江氏が、1位と2位を占めて健闘した。

榛葉賀津也幹事長のおひざ元である静岡県の静岡市議選でも、葵区で杉山真裕子氏が1万3082票、清水区で堀池昂平氏が9312票と、いずれもトップで当選した。また推薦では、長崎県諫早市議選で2位の自民現職を1171票もの差をつけて引き離し、橋本裕太氏が4089票を獲得。奈良県香芝市議選では元市長の福岡憲宏氏が2600票を得てトップ当選を果たしている。

玉木代表は「期待が集まった結果」と総括

「大変善戦をいたしております。ただこれは、候補者や陣営が頑張っていただいた結果であると同時に、とにかく地方においては、もっとガソリンを下げてくれと。あるいは物価高騰で生活が大変苦しいという中で、もっと手取りを増やす政策をしてくれと。そういう期待が集まった結果だと思います」

3月25日の会見で、同党の玉木雄一郎代表はこう述べ、週内に新たな経済対策を発表することを宣言した。

意気込む様子は、次期参院選の目標議席数でも見て取れる。国民民主党は昨年10月の衆院選で7議席から28議席へ躍進したことを踏まえ、改選を迎える4議席の4倍となる16議席を獲得することを目標とし、非改選の5議席を加えて21議席への勢力拡大を目指す。21議席を確保できれば、参議院で予算を伴う法案を単独で提出できる。

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