気がついたら"大モテ"国民・玉木氏「素顔と評判」 「売れない地下アイドル」と揶揄された過去も

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そして2009年の衆院選で、玉木氏は民主党公認を得て初当選。華麗な経歴を背負って政界に登場したように見えるが、実際にはそうでもない。玉木氏は2005年の衆院選に出馬して落選した。故・大平首相の縁がありながら自民党に入れなかったのは、香川2区にはすでに自民党の候補がいたためだった。

当時の安倍晋三首相から別の選挙区での出馬を打診されていたが、それを断った理由は故郷に対する思いだろう。小中学生時代に通った母校はすでに廃校になり、田んぼが広がる実家の周辺は過疎が進んでいる。

数年前に畑の側に設置した捕獲檻には100キロ近いイノシシがかかったが、害獣を駆除する狩猟免許保有者は高齢化で激減しているという現実がある。

「ため池管理保全法」を発案した理由

また、降水量が少ない香川県は河川が短く、国や地方公共団体が所有するものを除いて1万2269カ所の農業用ため池がある(2023年12月末時点)が、そのメンテナンスを定めた「ため池管理保全法」を発案したのが玉木氏だ。

きっかけになったのは2011年3月の東日本大震災で決壊した「藤沼貯水池」による内陸津波。田植え前に満水状態だった同貯水池から150万トンもの水が流出し、1歳から89歳までの8人の命をあっという間に奪っている。

香川県人たる玉木氏は、「讃岐のさるまね」と言われる通り、いいと思えばすぐ取り入れる。「103万円の壁の引き上げ」に注目したのも、「もっと働いて収入を得たい」とする党学生部の提言を採用したものだ。

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