気がついたら"大モテ"国民・玉木氏「素顔と評判」 「売れない地下アイドル」と揶揄された過去も
この頃が国民民主党の「底辺期」だったかもしれない。自民党の政治とカネ問題を受けて年末の内閣不信任案に賛成した国民民主党は、トリガー条項をめぐる3党協議からも離脱。
2024年4月の衆院補選で東京15区から候補擁立に失敗し、代わりに都民ファーストの会が独自候補を擁立した同区補選と目黒区長選で小池百合子東京都知事とともに応援したが、いずれも敗退した。そして名古屋市長選に出馬するために、大塚耕平氏が4月末で離党。ここで国民民主党の規模は最小となった。
議員同士はフラットで、SNS使いも巧み
しかし谷深ければ山高しで、10月の衆院選で大躍進を遂げ、8議席獲得の共産党や24議席獲得の公明党を抜いて第4政党に躍り出た。
その背景には全国を飛び回って「可処分所得を増やす」ことを訴えた玉木氏とともに、それを支える仲間の存在がある。たとえば「趣味は玉木雄一郎」を公言して憚らない榛葉賀津也幹事長とは、まるで少年漫画で描かれる「友情物語」を連想させるし、西岡秀子氏、舟山康江氏、伊藤孝恵氏や田村麻美氏といった女性議員ともフラットな関係で、下手な階層がない。
SNSの利用も巧みだ。どんな会見でも演説でも配信する日本維新の会ほどの公開性はないが、幹事長会見の同時接続数および再生回数は他の政党の追従を許さず、政党支持を支える重要なポイントとなっている。衆院選投開票日にはYouTubeの登録者数が10万人を突破し、二重の喜びとなった。
玉木氏自身のYouTube登録者は33万人を超えており、政策の発信ツールとする以外にも共産党の志位和夫前委員長とピアノ伴奏の腕比べなど、イメージ戦略としても用いている。
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