いかがでしょうか?「合格でも、不合格でも、どっちでもいい」という考え方は、とても重要です。
もちろん、多くの親御さんは我が子の成功を祈っているでしょう。こんなに子どもが頑張っているんだから、報われてほしい。でも、そう思えば思うほど、模試の成績や、勉強しているかどうかが気になって、子どもにプレッシャーをかけてしまいます。
でも、不合格になったとしても、子どもの努力が無駄になるわけではないですよね。受験を経験した子どもは、人間的にも成長しているはずです。それをしっかりとほめてあげるべきだと桜木先生は言っているんですよね。
勉強を頑張った「過程」をほめる
桜木先生の言うとおり、東大生の親御さんは「過程」をほめている場合が多いです。僕の知り合いの家庭では、合格発表の日にお祝いするのではなく、受験が終わった日にお祝いをしていました。「結果がどうなるかはまだわからないけど、ここまで十分頑張った。お疲れさま」ということですね。
また僕の母親は、受験シーズンになると神社にお参りに行っていました。僕は2浪したので、母親は3回もお参りに行ったのですが、毎回それがありがたくて「合格祈願してくれてありがとう」と言ったら、「あんたの合格を祈ったことは一度もない。あんたが試験会場まで病気にならずに無事にたどり着けるところまでを祈っていた」と言われました。
「合格不合格は、私や神様がどうこうできるものじゃない。あんたが自分で背負うもんだ。そんなことは祈らない」と。
この言葉どおり、結局人間は、自分の責任で生きていかなければならないのだと思います。合格するのも、不合格になるのも、その子どもの責任であり、親の責任ではありません。親御さんが受験に介入すればするほど、受験は親御さんのものになってしまい、「子どもの受験」から遠ざかっていきます。
親にできることは、どっちの結果になっても「よく頑張った」と声を掛けることだけなのではないでしょうか。
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