記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第138回は受験生が苦しむ、受験直前の2学期の乗り越え方をお話しします。
受験直前のいちばん苦しいシーズンに突入
9月に入ってから1週間が経過しました。受験を控えている人たちにとっては、2学期に突入し、受験直前のいちばん苦しい時期に差し掛かろうとしています。
この時期は1日1日の勉強がとても重要です。たった1日でも勉強できない日があると、受験に大きく影響が出てしまう可能性があるため、気が抜けない時期でもあります。
しかしそんな大事な時期であるにもかかわらず、多くの生徒がメンタルの不調を感じます。今まで調子がよかった人にとっても、この時期は落とし穴で、気づいたら調子が崩れてしまう場合が多いタイミングなのです。
それはなぜなのでしょうか。そして、どうすればメンタルを維持できるのでしょうか。そのことについて、漫画『ドラゴン桜2』のワンシーンを使いながら、お話ししたいと思います。
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