「配属ガチャ」に対応!新卒採用はここまで来た Z世代に多いタイプは「やりたいこと至上主義」

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表では「所属する組織に何を求めるか」「組織の何を重視するか」という指向性を表す、8つの項目を分析している。Z世代は「制度待遇」「施設環境」が目立って高くなっており、「会社基盤」を選ぶ率も高くなっている。「納得感のある評価・待遇が得られ、仕事がしやすいホワイトな環境と安定性のある仕事がしたい」ことが読み取れる。

調査を実施したリンクアンドモチベーションに所属し、『Z世代の社員マネジメント』を著した小栗隆志フェローは「ブラック企業という言葉が流行した時期に多感な10代を過ごした結果も大きいが、キャリア投資に対する回収意識の期間が短くなっていることも大きいと思う。目の前の仕事に対して即時報酬を求めている傾向がありそうだ」と分析する。

約10年間で生まれた差異については、「ゆとり教育以降の『自分のやりたいことをやることが正解』という考え方の中で育ったこともあり、自分のやりたいこと至上主義になっていると思われる。スキルが育まれることによって得られる関係性や見える世界の変化があることを、まだ経験的に理解できていないのだろう」(小栗フェロー)。

「配属ガチャ」には何年がまんできるか

「やりたいこと至上主義」の傾向は、配属先の希望にも表れている。リクルートの就職みらい研究所の調査によると、「最初の配属先が希望と異なる場合、希望の仕事に就くまで転職せずに働き続けられる期間」という質問に対し、5年以内と回答した学生の合計が約5割に達した。

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