なぜ「インタビュアー林修」は"神回"を生めるのか 『日曜日の初耳学』総合演出・田中良憲氏インタビュー

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「本になっているような一流の大物による金言や名言を聞ける“学び”のあるテレビ番組」というコンセプトに林先生をかけあわせた結果、若者を中心に着実に人気を獲得していくことになった。

大反響を呼んだ「現代最強マーケター」森岡毅氏の回

「インタビュアー林修」は芸能人だけではなく、ローソン社長・竹増貞信氏、マーケターの森岡毅氏、ブランドプロデューサーの柴田陽子氏といったバラエティ系トーク番組にはあまり登場しない経営者、ビジネスパーソンも出演している。特に2021年11月14日に放送された森岡氏の回は大反響を呼び、番組公式YouTubeにアップされた対談動画の再生回数は471万回(2024年10月20日時点)を超えた。

「大事なのは、マイナスの特徴をポジティブに捉えなおすこと」

「本能にぶっ刺されば当たる」

「自分の強みは名詞ではなく動詞に存在している」

ビジネスパーソンとして初のゲストとなった「現代最強マーケター」森岡氏から魂の名言が飛び出したこの対談は、まさに視聴者の本能に“ぶっ刺さる”「神回」となった。『初耳学』にとっても森岡氏の回は大きな転機となった。

「以前から林先生は『ゲストがオタクの一人語りのように熱を持って語るのが一番聞きたい』とおっしゃっていて。森岡さんの熱のこもった言葉には本当に圧倒されました。これまでインタビューを2回、熱血授業というコーナーに2回出演していただきましたが、森岡さんの言葉は人々に届くんです。論理的でありながら、相手の心に言葉を運ぶ力も強い。だから、視聴者の心に届くのだと思います」(田中氏)

ビジネス界のカリスマとはいえ、芸能人のようなテレビ受けしやすい人物をキャスティングするのには、ほかにも理由があった。

「経営者が語る仕事術や思考法を日曜日の夜というタイミングで取り上げるのは、翌朝、月曜からまた仕事に向かう視聴者の方々の気分にマッチしていると感じています。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事