なぜ「インタビュアー林修」は"神回"を生めるのか 『日曜日の初耳学』総合演出・田中良憲氏インタビュー

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「インタビュアー林修」が「神回」を生み続けている秘訣を探ると、視聴率と闘い、試行錯誤をひたすら繰り返してきた番組の歩みが見えてきた。

「雑学だけではなかなか数字がついてこない」

2015年から始まった『初耳学』は、知っておきたい話題のトレンドをやさしく楽しく掘り下げる番組だ。予備校講師でタレントの林修氏と俳優の大政絢氏がMC、お笑いコンビ・ハライチの澤部佑氏、俳優の中島健人氏がレギュラーを務める。

放送開始当初は世間であまり知られていない情報や話題(初耳ネタ)を募集し、林氏に抜き打ちで出題する雑学クイズのようなスタイルを軸にしていた。が、さまざまな企画にチャレンジするものの、視聴率には苦戦。『林先生が驚く初耳学!』→『林先生の初耳学』→『日曜日の初耳学』と次々と番組名が変わってきたが、それは番組が辿った試行錯誤の経緯を象徴している。

『日曜日の初耳学』総合演出の田中良憲氏

「日曜日の夜という時間帯に合う企画作りにチャレンジしましたが、雑学だけでは数字はついてこなかったですね。『千葉は本当は島じゃないのか』『八丈島に島流しは本当にできたのか』とか少々お馬鹿でアカデミックな企画をやって、自分では面白いと思っても、視聴率が伸び悩んだ時期がありました」(田中氏)

そんな番組の命運を大きく変えることになったのが2021年から始まった対談企画「インタビュアー林修」だった。

「この企画が始まる前まで林先生の強みがあまり活きていなかったんです。そこで番組の目玉でもある林先生自身のトークが活きる企画を作ろうと、「インタビュアー林修」が始まりました。初回のゲストは実業家のROLANDさんでした。インタビュー自体も面白かったんですが、そこに学びがあって、視聴率もよかったんです」(田中氏)

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事