8月1日の選考開始から1カ月以上が経過した。リクルートキャリアの調査によれば、8月15日時点の内定率は7割。就活は終盤戦を迎えたように見えるが、未だ内定のない学生の焦りは強い。多くの友人が複数の内定を獲得する中で孤立している。また、すでに内定を持っている学生の38%は就活を継続中だ。内定先に満足していない学生は多い。
現時点の学生の悩みは、これからどこを受けたらいいのかわからないと言うことだろう。もはや優良企業は残っていないと悲観的になっている学生は少なくない。たしかに有名企業の一部は採用活動を終了しているが、採用活動を続けている企業もたくさんある。
リクナビでは1万3628社、マイナビでは1万6670社(いずれも9月5日現在)が採用広告を掲載して、採用活動を行っている。
優良企業がたくさんある
今後、企業探しをする際に、東京証券取引所や名古屋証券取引所の2部上場企業に目を向けてみてはいかがだろうか。2部上場企業は1部上場企業に比べて、従業員数が少なく、資産規模が小さいので目立たない企業が多い。また、一般的に2部上場企業は広告宣伝費用が少ないため、1部上場企業よりも知名度の低い企業が多い。
知名度が低いために、思うように学生を採用できず苦労している2部上場企業は少なくない。採用意欲の高い優良な2部上場企業を就職対象にするのは賢い戦略だ。
今回は2部上場企業の中で研究開発費の多い会社に注目した。企業は研究開発を活発化させることで、収益を伸ばし、競争力を高めることができる。研究開発費は将来の新商品・新技術を開発するための先行投資だ。先行投資が実れば、2部市場から1部市場への昇格も十分に考えられる。
『会社四季報』夏号のデータを基に東証2部上場企業と名証2部上場企業の中から、研究開発費の多い上位200社をランキングとしてまとめた。
2部上場企業の中で、研究開発費が1番多いのは日本精機。前年より23%も増加させた。同社は自動車やバイクの部品メーカーで、速度や燃料残量などを表示するメーターパネルを生産している。バイク用のメーターパネルでは世界シェア3割のトップ。自動車用でも世界シェアが高い。
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