ベトナム発「予約困難ピザ店」東京進出の舞台裏 Pizza 4P's設立「元IT系勤務」日本人夫婦の情熱

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その背景には益子さんのピザと人々の幸福をつなぐユニークな体験がありました。

「以前、自宅の裏庭に泥だらけになりながらピザ窯を自作し、焼きたてのピザを仲間たちとシェアしながら楽しんだ些細なひと時が、自分にとってかけがえのない幸せだと感じた。それこそがPizza 4P’s の原点であり、それからというもの『心を豊かにし、世界中に幸せを広めることは、これほど小さいことからはじめることができる』という思いでひた走ってきた」と益子さん。

その思いを胸に、益子さんはベトナムでピザを主軸にしたレストランを展開し、「Make the World Smile for Peace」(平和のために、世界を笑顔に)というビジョンを追求し続けているのです。

フレッシュチーズを自前でつくる

看板商品であるピザには益子さん夫婦のビジョンへの想いが詰まっています。創業当時、ベトナムではほとんど見かけることがなかったフレッシュチーズづくりに着手したのも、ベトナムの人たちに幸せと笑顔、そして平和を届けたいという思いがあったからです。

「起業して間もなく、自宅兼店舗の地下にあった小さなキッチンでフレッシュチーズづくりに取り組みはじめた。生産環境は決して良好とはいえなかったが、トライ&エラーを繰り返し、少しずつレベルを高めていった」と益子さんは話します。

試行錯誤の末にできあがった風味豊かなフレッシュチーズとそれを用いたピザは、顧客の心を着実に掴んでいきました。

まずは日本人の駐在員たちの間で人気と知名度が高まっていき、今度はベトナムの人たちにもその魅力が受け入れられるように。次いで外国人旅行者にも知られるようになり、Pizza 4P’sを旅の目的地としてくれる方々もあらわれるようになったそうです。

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