遂に決勝「キングオブコント2024」見所を徹底解説 今年はどんな傾向?準決勝も注目株が揃う

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このように準決勝敗退組にも個性的な面々が多く、どの組が決勝に上がっても不思議でないほど全体として面白い。

そんな中、決勝へと駒を進めた10組はどんな戦いを繰り広げるのか。コントのタイプ別に考えてみたい。

基本的にコントは大きく2つのタイプに分けられる。日常の滑稽さを切り取ったものか、非日常的な世界観をベースに笑わせるものだ。

しかし、近年はそこが交差し、日常の中の狂気や極端なキャラクター、非日常と誰もがイメージできる生活感とのギャップをネタにする芸人が目立つ。今大会においても、その傾向が強く出ているように思う。

一癖ある日常ネタで笑わせる

今大会で初の決勝進出を果たしたシティホテル3号室の亮太と押田は、日常的でありながら一癖あるネタで勝ち上がったコンビの代表例だ。すでにライブシーンでは「面白い」と評判だったが、昨年は惜しくも準決勝敗退。今年ようやく念願のファイナリストとなった。

キングオブコント2024 シティホテル3号室
(画像:番組公式YouTubeより引用)

意中の女性を巡る手切れ金100万円を叩き返したものの、金額が少ないことがバレて揉め始めるネタ「VS財閥の御曹司」、売れてない俳優を使う業界にハマり過ぎた役者と弱小芸能事務所の社長とのやり取りを描いたネタ「業界の圧力」など、設定だけでも笑ってしまうコントが多い。

今年のネタもキャッチーでありながら、しっかりとキャラクターが掘り下げられ笑いにつながっていた。キャリアが長いだけにネタの完成度も高く、彼らのライブを観たことがない者にとっては新鮮なコンビでもある。その意味で、彼らが頂点に立つ可能性は高いのではないか。

同じ日常型のコント師では、3年連続でファイナリストとなったや団が優勝することも考えられる。ネタごとに設定やキャラクターは違うが、“や団らしさ”を残す安定したクオリティーは今大会随一だろう。

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