「持論を現実に」信仰という石破首相が持つ力 著名な宗教家だった曾祖父から受け継いだDNA

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さらに、「その神とは『ゴッド』なのか、日本で言えば『おてんと様が見ている』『八百(やお)万(よろず)の神』といったたぐいのものなのか」と記者に問われ、「キリスト教の神です。私たちは唯一神、絶対神という立場です。『八百万の神』という考えは取りません。とはいえ欧米のクリスチャンの政治家とも、私は少し心情が違うと思う」と述べている。

また、クリスチャンプレスも、石破氏が2019年6月の「国家朝餐祈祷会」で「私自身は自分がいかような者であるとも思っておりませんが、『御心にかなう者であれば、御用のためにお用いください』とお祈りできることは幸せなことであると思っております」と述べたと伝えている。

佐藤氏は、「石破さんは今回自民党総裁選で自民党員によって選ばれた。あと広い意味では国民によって選ばれた代表だという思いとともに石破さんの心の中では神様によって選ばれたと彼は思っている。だからそれで神様に選ばれた使命が何なのかと石破さんが思うことで日本の進路は大きく変わってくる」と指摘する。

トランプ前米大統領と同じ信仰

実はドナルド・トランプ前大統領の宗教も、キリスト教プロテスタントのカルヴァン派の一派、長老派(プレスビテリアン)であることが知られている。

トランプ氏は幼い頃、生まれ育ったニューヨーク市クイーンズの長老教会に通っていた。そして、そこで1950年、13歳になった頃に堅信礼を受けた。その後は、マンハッタン5番街にあるマーブル協同教会に毎週日曜日、約50年間も礼拝に行ったという。

ただ、トランプ氏は大統領在任中の2020年10月、アメリカのメディア「レリジョン・ニューズ・サービス」の取材に対し、自分はもはや長老派教会員ではなく、今は無宗派のキリスト教徒だと考えていると述べた。トランプ氏は過去に何度も長老派教会員であると公言してきたのにもかかわらずである。

アメリカのメディアは、これはトランプ氏が幼少期に通っていた教会から徐々に離れ、政治的影響力の強い福音派キリスト教指導者と緊密に連携した結果と報じた。

ただ、子どもの頃からの信心はなかなか変わるものではないだろう。

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