まさかの低支持率「石破政権」いきなりヤバい理由 国民人気は高いと思われていたのに何が?

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10月1日発足した石破政権は、思いのほか支持率が低かった(写真:Rodrigo Reyes Marin/Bloomberg)

10月1日に発足した石破政権だが、滑り出しがよくない。各社が行った世論調査でも、第1次安倍政権以降の10の政権の中で石破政権はおしなべて9位を占めた。なお支持率最下位の麻生政権のときに、自民党は下野している。

「国民人気はある」と認知されていたが…

まさかの数字に驚愕したのは、石破茂首相だけではないだろう。自民党内で石破首相は、「党内では人気がいまいちだが、国民には人気がある」と認知され、長らく本人もそれを自負していたに違いない。石破首相は2012年の総裁選の1回目の投票で165票という大量の党員票を獲得し、故・安倍晋三元首相らを押さえて1位に躍り出たからだ。

だから9月27日の総裁選で、高市早苗前経済安全保障担当相が109票の党員票を獲得し、たとえ1票差とはいえ石破首相を上回ったとき、大きなショックが広がった。決選投票前の演説で、うなだれる石破首相とは対照的に高市氏がはしゃいでいるように見えたのも、それが一因だったかもしれない。

しかし、決選投票で石破氏は議員票を143票伸ばし、都道府県連票を含めた全体では高市氏を21票差で下して勝利した。「差はそれほど大きくない。10人ほどがひっくり返れば、結果は逆になったはずだ」。ある自民党議員がそう言った。

確かに1回目の投票で投じられた46票の議員票は別として、決選投票で石破首相に追加に投じられた143票の議員票すべてが「石破氏でなくては絶対にダメ」というわけではなかっただろう。

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